睡眠時無呼吸発見プロジェクトを立ち上げ−SASネット(医療介護CBニュース)

 睡眠中に呼吸が止まった状態が継続的に繰り返される「睡眠時無呼吸症候群」(SAS)。NPO法人睡眠時無呼吸症候群ネットワーク(SASネット)は5月24日、この疾患啓発と治療推進などを目的とした「SAS睡眠時無呼吸発見プロジェクト」立ち上げの記者発表会を東京都内で開いた。SAS広報委員会の顧問を務める筑波大大学院睡眠医学講座の佐藤誠教授は、「いびきをかいているということは、その人が苦しいので寝ている間に助けを求めている叫び声だ」と述べ、検査受診を呼び掛けた。

 同プロジェクト事務局によれば、今回のプロジェクトでは、特にSASの中でも多くの割合を占める閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)に関する啓発として、SASの症状や原因、検査・治療方法などを紹介するサイトの立ち上げのほか、関連医療機関などでのキャンペーンガイドの配布、シンポジウムの開催などを予定しているという。

 記者会見ではSAS広報委員会代表顧問の井上雄一氏(東京医科大睡眠学講座教授)が、OSASの日本の有病率について、2000年代の疫学調査から「軽く成人人口の5%は超えているということがほぼ確実視されている」と指摘。OSASは「ありふれた身近な病気」との認識を示した。
 その上で今後の課題として、潜在患者をカバーするような検診システムの構築などを挙げた。
 また、同プロジェクトのキャンペーンキャラクターを務める評論家の山田五郎氏や、SAS経験者でタレントのパパイヤ鈴木氏も登壇。パパイヤ鈴木氏は「太っているからというのが原因ではないと思う。(SASは)病気だというふうにはっきりと認識して治療をすることが大切だと思う」と語った。


【関連記事】
「ロボット支援バイパス術」を条件付きで承認―先進医療会議
医師も認知度低いむずむず脚症候群
いびき軽減グッズは根拠なし―公取委
不眠症における入眠困難改善薬ロゼレムの承認を了承
「疾患啓発サイト」の分かりやすさなどを患者側から評価―QLife

転倒の民主・三宅氏、「自作自演説」を改めて否定(産経新聞)
参院選敗北なら首相退陣=公明・みんなと連立も―渡部氏(時事通信)
鉄球、水にプカプカ…特殊技術に注目(産経新聞)
厳戒「神戸ビーフ」守れ 但馬牛の種牛を分散移動(産経新聞)
回転ずしで魚離れ阻止=国産ネタで自給率向上―水産白書(時事通信)

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。